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糖尿病 自覚 症状

堀京子の糖尿病110番〜サラサラ・ブラッド〜
糖尿病 自覚 症状

「糖尿病」の「自覚症状」には個人差が大きく、これが糖尿病の自覚症状である、と明確に提示するのは難しいですが、基本的には、のどが渇く(口渇)、水分を頻繁にとりたくなる(多飲)、トイレが近い(多尿)、体がだるく疲れやすい(倦怠感)、急に痩せる(体重減少)といった自覚症状が多いようです。

こうした糖尿病の自覚症状は、血糖が高くなったために起こる急性症状と呼ばれるものです。

ただ、あくまでもこれは自覚症状があった場合の、それもよく知られている基本的な事柄であって、糖尿病とは「体にとって重要なエネルギーであるブドウ糖が体内にきちんと取り込まれず、その結果の高血糖によって体に様々な悪影響が出る症候群」なので、原因は当然のことながら、その症状も千差万別です。

個人個人で糖尿病とその症状を勉強し上手な対処法を知らないと予防も完治も難しいでしょう。

特に、糖尿病の症状で厄介なのは、上述したような比較的分かりやすい自覚症状よりも、慢性的な高血糖によって引き起こされる、自覚症状の無いまま進行し発症した合併症です。

急性症状の場合は、高血糖状態が改善されれば治りますが、糖尿病の合併症は、発症してしまった場合、完治させるのは難しく、その治療は病気・病状の進行を抑えることを主眼にして行われることが多くなります。

急性症状も合併症も、それだけで直接的に死につながることは現在ではあまり無いのですが(全く無いわけではありません)、合併症では失明や下肢切断の危険も大きく、どちらにせよ真剣に治療に取り組まなくてはなりません。

繰り返しになりますが、糖尿病の症状は人によって違います。

よって、個人個人が糖尿病を良く知り、専門の医者の意見を良く聞いて血糖値のコントロールを学ばねばなりません。

それができれば、変な言い方になりますが糖尿病の自覚症状に気づくのも早くなり、その症状に対しても上手につきあっていけるようになるはずです。


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